働けど働けど、お金は溜まらない。世知辛い。。。
そこで、
- 何もせずに収益が入ってくるツールはないの?
- 不労所得なツールが欲しい
そう思ったことはないだろうか?
僕はありました。
そこで、僕はとある「楽して稼げる自動ツール」なるものを作って、トータルで400万くらい稼いだ事があります。(作った当初はプログラミングは一切できない状態です)
「ほぼ何もしてないけど、月に10万入ってくる」という状態が約3年ありました。
友達に言うと「最高じゃん!」と言われますが、ぶっちゃけそんなに最高ではありません。
これから頑張って”楽して稼げる自動化ツール”を作る!と意気込んでいる人はぜひ参考にしてください。
まずは収益(証拠)から
収益源はGoogle Adsenseでした。
サイトに広告をペタッと貼って、見てくれた回数や広告クリック数で収益が発生するモデルです。
最初、2015年の10月〜12月の2ヶ月間かけて作りました。
12月には既に自動化ツールが稼働していたのですが、8,508円という結果に。
ちょこちょこ改良して、2016年5月には20万円近い売り上げです。(ただし、これがピークになりました)
徐々に収益が下がり始め…
2019年に入って一気にドカッと落ちて終了。
2025年1月時点でも月500円くらいは稼いでくれてますが、この額だけでは出金できません(笑)
こんな感じで3年で約400万円くらい稼いでました。
金額としては月収100万とか、年収1億というほどではなくて恐縮ですが、普通にサラリーマンとして働く人的にはめっちゃ美味しいレベルかと思います。
何をしたのか?
簡単に言うと『まとめサイト』的なやつです。
当時からたくさんあったまとめサイトですが、僕はとあるジャンルについて
- 価値のある情報を引っ張ってこれた
- 超簡単なシステムを作って実装した
という2つを作って差別化した所、ヒットしてくれました。
1.についてですが、当時まとめサイトが乱立したとこでRSSを公開していると「情報だけ抜き取られたり、アクセスだけ負荷がかかったり」と元の運営者にとってマイナスでしかなく、結果としてRSSを公開しないサイトもそこそこありました。
ですが、僕は以下のツールを使ってRSSを作っていました。
また、それでもうまく取得できない場合は、imacrosというツールを使って力技で取得してきていました。(Twitterの情報を抜いてきたりもできた)
最初に自動ツールを作り始めたときは、一切プログラミングはできなかったので、使えそうなツールを探してゴチャゴチャやってましたね。
ちなみに、2.の「超簡単なシステム」も無料ツールを使ってゴチャゴチャやっただけ。
と言うことは、本当に何も知らない状態から、自動化ツールを作って稼げてたんです。
2015年は無職で収入がなかった僕にとって、2016年5月で月収20万円近くいった時は有頂天。
自動システムなので、ボーッとしてても1日6,000円〜7,000円の収入があったんです。
この時は誰から見ても、『楽して稼げる自動ツール』だったに違いない。
市場的にももっと伸びるだろうし、最高じゃね〜か!
そう思っていたけど、一瞬で叩き潰されます。
”楽して稼げる自動ツール”の苦悩の日々
ここでもう一度収益を見直しましょう。
2016年5月以降、収益が下降して半年後には10万円ちょっとになっています。
正直、めちゃくちゃショックだった。ここから色々悩んで頑張ってみたものの、結果的にどうしようもなくなってしまった。
1.ライバルが参入してくる
まず、5月にあったのがライバルの参入です。
僕はツールをかき集めて作っただけで、まとめサイトとしてはガバガバな部分が多かった。
それでもニーズがあったから収益出てたんですけど、ちょっとプログラミングできる人が真似したもの作ってきたんです。
「サイトが綺麗でバグもない」誰かが作ったサイトに流れる人も多くなりました。Google検索ではまだ上位にいてくれたので、まだ流入がありましたが、どんどん低下していく事は目に見ていました。
そこで、
僕もプログラミングを勉強しました。
HTML、CSS、PHPを主にプログラミング学習サイトで勉強し、自動ツール頼みだった部分を全て自作しました。
勉強して実用化まで半年くらいかかってしまいましたが、なんとか月10万以上を維持できるレベルに。
この時点で、ユーザー離れも止まるだろう…と楽観視していましたが、新たなる敵が現れます。
2.業界大手が参入
僕の作った自動化ツールで作ったようなサイトとほぼ同じモノを、このジャンルで認知度の高い企業が参戦してきました。
僕が作ったサービスに加えて、付加価値の高いコンテンツなども充実していたし、運営元の信頼度も高いです。
こんなの、100%負けます。
いくら利益になるといっても企業がするレベルではない。とたかを括っていましたが、集客用に作ったんでしょうか。。。
僕一人がいくら頑張ったところでどうしようもありません。
個人のライバル参入ならまだ頑張れましたが、この時点で僕の心は、
もう何もしない。あとは廃れていくのみ…
という感じ。
そこから1年くらいは、ほぼノータッチでした。
3.Googleのアプデで終了
1年くらい経った時、Googleのアプデが入って目に見えて順位が下がりました。
指名検索が多いサイトだったので、いきなりゼロになることはなかったですが、堅調にずるずると下がっています。
終わった…
トータル400万円稼げたけど辛い理由まとめ
自動化ツールを作って、淘汰されるまでの歴史を紹介してきました。
「それでも、3年で400万円稼げたのはデカイ」と言ってくれる人は多いですし、僕自身もそう思うのですが、辛かったこと・失敗したと思ったことがたくさんありました。
個人のライバル、企業にパクられて辛い
「パクる」は言い方が悪いですが、簡単にできるものは簡単にパクられます。
基本、短命で終わる最初に出現した個人のライバルは、価値の根幹部分をパクりつつ、ちょっとだけ付加価値を足すような戦略。
マジでイライラしたので僕も勉強して対抗しました。
まだ、このレベルなら許容できましたが、会社単位のレベルでやられたら敵うはずもなく。。。
そこそこ儲かってると、逆に短命で終わってしまう。
特に最近は情報が蔓延しているので、本当にすぐにパクられる。
実際は全然楽じゃない
僕が作った自動化ツールを友達に教えると、「それでも何もしなくてお金入ってくるのデカイよね?」と言われますが、
実際は無茶苦茶時間を使っています。
- 初期製作時間
- プログラミング学習時間
- メンテナンス時間
など。
合計で500時間は使ってると思います。
当時、無職で収入がなかった事もあり、まとまった時間必死にやったのでなんとか作れた感じ。
サラリーマンだったら作れなかったと思う。
確かにツール自体は自動で動いてくれてるんですけど、めちゃくちゃ手入れしました。
あと、メンテがくっそめんどくさい。でも、やらないとすぐに使えなくなるので小まめにやってました。。
でも、大手が参入してからメンテがかなり雑になりました。
これも収益減の要因だと思いますが、ちゃんとメンテしたところで淘汰されるので、やりがいを完全に失っていました。
別の事をやっていた方が儲かった(かも)
大手企業が参入したタイミングで、僕は見切りをつけます。
そして、アフィリエイト業界について興味を持って調べ始めました。
ブロガー・アフィリエイト界隈について調べると、しょうもないブロガーが書いたペラッペラのアフィリエイト記事で月収100万稼いでいる!という人がたくさんいたんです。
正直、唖然としました。
一から頑張ってコツコツプログラミングして、3年間で稼いだ金が、こんな奴らの数ヵ月分しかないのか…と思うと急に情けなくなってきました。
ライバルと戦うために必死で勉強してるくらいだったら、サッサと見切りをつけてアフィやった方が儲かったやん…
僕はその自動化ツールに執着しすぎていました。
自動化ツールで得た知識や技術を横展開してみましたが失敗。競合が出てきたら自分もブラッシュアップさせるということばかりに時間を使いすぎて、周りを見る目が全くなかったのです。
チャンスはいろんな場所にあったのに、盲目になってしまった。
(その後、アフィリエイトに参戦しましたが、儲かった時期は一瞬で終わってしまいました。)
”楽して稼げる自動化ツール”はあっても続かない
世間一般では『楽して稼げる自動化ツールはない』と言われています。
でも、僕はいつの時代でも楽して稼げる自動化ツールはあると思っています。ただし、そのツールの寿命は非常に短命になるでしょう。
もし、長い間そのツールが機能するとしたら、
- 圧倒的な技術、認知の優位性
- 超マイナーで誰も注目してないジャンル
などの要素が必要不可欠だと思います。
つまり、稼いでいる時は『楽』なんだけど、稼げる状態に持ち込むまでがキツイ。
圧倒的な優位性がなかったら後発に喰われてしまうし、マイナーで見向きもされないジャンルだと稼げないから続かない。
楽して稼げる自動化ツールを目指して良かった?
僕は怠惰な気持ちでスケベ心を持って、楽して稼げる自動化ツールを作ろうと頑張りました。
結果、ガッツリとプログラミングを勉強する事になったり、収益の浮き沈みや競合との戦いなどもあって精神をすり減らしました。
その結果、ちょっとですがお金を稼ぐこもできました。
そこに執着したために失ったものもありますが、一番の財産は”自分の中にある知識や、頑張って戦う精神力”を身につけれた事が、最高の財産だったかもしれません。
自動化ツールを作って稼ごう!と思うのは悪くないと思います。
でも、『楽をしたい』という発想は捨てた方が良いかもしれないですね。